Translate

2018年5月22日火曜日

上棟式

昨日は、注文住宅T様邸
無事、上棟を終えることが出来ました。

午後4時ごろ、施主様にお越しいただき・・・
午後5時まで、屋根の野路板施工が終わるまでお待ちいただき
略式の上棟式をとり行いました。

ご近隣の方から「餅撒くの?」と聞かれましたが
都心やその周囲では、餅撒きなんてほとんど行われておりません。

昔は家を建てるというのがステータスシンボルで
とてもオープンだったのです。
3世代が生活し、10人以上が住む大家族が多く
○○家と、親族の顔だった。
「見ろ、俺の家だ、凄いだろう~!」というような。
すごく外向きだったのでしょうね。

日本の昔からの風習は、外様向きのものが多いのです。

でも、今、プライバシーが何よりも重要となり
皆、内向きな生活をしています。
出来る限り自分の生活は人に知られたくない。
なんなら自分が建築することも伏せたい。

よって、地鎮祭や上棟式もやらないという若者も多い。

私もこの仕事をもう20年以上やっていますが・・・
神前で行う上棟式はビル以外一度も立ち会ったことは無く
餅撒きは一度も遭遇したことがありません。

ちなみに最近は、現場での宴会もしません。
建物密集地が多く、近所迷惑になるので。
それに大工さん方は皆車で来るため、お酒が飲めないのです。(^^;)

さて、話を元に戻します。

作業の片付けを終えた後
まず、施主様と棟梁のご挨拶。
棟梁と家の四隅を回り、土台柱にお米と御塩を盛り、御酒でお浄め。
そして、無事の完成をお祈り。



お浄めとお祈りが済みましたら・・・
上棟応援に来て下さった大工さん方を囲んで、一言頂戴します。


本建物設計の善波からの挨拶。
棟梁の遠藤からの挨拶。

御酒で乾杯をして(私が音頭)
お手を拝借し、一本締め。(井関が音頭)

施主様から大工さんにご祝儀を賜り
これで、滞りなく終えることが出来ました。

その後は、施主様と私で室内を見て回ります。


これが、施主様の人生最初の我が家とのご対面となります。

思ったよりも大きかったり、小さかったり
「おーっ」とか「う~ん」とか、言葉にならない声が上がります。
ご夫婦で目を丸くして見回る後ろを私が付いて回り

「ここがキッチンです」
「ここがトイレです」
「ここは全部吹き抜けになりますよ~」

と説明して回ります。

今まで想像でしかなかった我が家。
今日、初めて形になった訳です。

そんな場面に立ち会えるので、この仕事は感動があります。

これから3か月かけて、理想を叶えて行きます。
頑張ります。



0 件のコメント:

コメントを投稿