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2017年3月18日土曜日

間違える恐怖

国会で
「間違えた。」
という答弁を最近やたらと見受けます。

以前は「記憶にない」という言葉がはやっていましたが

最近は「絶対に無い」と言い切っておいて
「記憶が間違いでしたので、発言を撤回します。」
とたった数日で、絶対という言質を簡単にくつがえす。

そんなニュースの片隅で・・・
「米軍がシリアのモスクを誤爆、民間人46人死亡」
というものがありました。
本当に新聞の中で小さな記事です。

この世界の片隅で
私たちと同じように普通に生活をしていた一般人が
米軍戦闘機の狙い間違えで殺されたのです。

アメリカ軍の発表では・・・

「モスク近くで開かれていたアルカイダの会合を標的に空爆を実施した」

とだけ。

今まで、何度も繰り返してきた「間違え」です。
国境なき医師団の拠点が間違えで空爆。
人道支援の有志が19人死亡。
その他、様々な施設が間違えで空爆されてきました。
その中には、病院も学校もあります。

モスクとは、キリスト教でいうところの教会です。
教会で礼拝していた一般人が
46人殺されたのです。
現地の人にしたら、テロですよ。

ちなみにアフガニスタンだけで・・・
35000人の民間人が殺されてます。
アメリカ軍に。

家族を無慈悲に殺された人が、復讐するためにテロリストになっている。
そのことに、アメリカ政府も政治家も、言及しません。
そして、後悔も反省も何もありません。

テロリストが悪と空爆する。
その空爆で親や子供を殺された一般人が、自爆テロをする。
やられたらやり返えす。

このスパイラルは終わりません。

ボストンマラソンで、民間人1人死にました。
先進国の首相が次々に哀悼し・・・
民主主義への宣戦布告だと、日本でも新聞見開き一面。
マスメディアも1週間大騒ぎ。

でも、シリアとイラクで今まで何人の民間人が殺されたのか?
そこに日本は興味を示しません。

結局元をたどると「間違え」なんです。

イラク戦争もシリア戦争も。
多くの失われた命も。

テロリストは、また今日も生まれます。
私もある日突然、我が家が木端微塵にされ
妻も息子も娘も目の前で肉片になり
夢か現実か呆然の最中、アメリカ軍が
「間違えちゃった」
んて発表したら
爆弾を自分の体に巻きつけて、米軍基地に突っ込みますよ。

過ちを認めず
嘘をつき
己だけを擁護する。

その誤った正義が振りかざされ続けている。

今の国会での政治家の答弁を見ていると・・・
「ああ、全く同じ精神構造だな。」
と、個人的に思うのです。

近いうち、日本は、自衛権を先制できるようになります。
南スーダンの日報ニュースをみて、直感します。
必ず「間違えを侵すな」と。

そして、十中八九、アメリカと同じことをやり始めるでしょう。

森友学園で「シナ人・朝鮮人嫌い」という園児。
矛先は、どうやら定まっているようです。

いつの間にか、知らぬ間に
日本はこんなことになってしまっている。
その現実の急速な変化を、我々は今、見ています。

それでいて、なお皆が無関心であれば・・・
それが決定打となり・・・
日本の未来は、決まったも同然です。

私は、無関心ではいられません。
少なくとも、このブログで訴え続けます。

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