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2017年2月16日木曜日

ケンコート

今日は朝一にN様邸の室内左官の打ち合わせ。

現場には、飛鳥工業の早川親方がスタンバイ。

さっそく、仕上げの塗り方を施主様にお見せします。



と言っても、下塗り材でのデモンストレーションとなります。
下地材は、少し灰色がかっていますね。

商品は珪藻土系の仕上げ材「ケンコート」となります。
これは、飛鳥工業さん一押しの珪藻土です。

色はY-100、真っ白です。


横に小手を走らせます。


こんな感じの小手ムラが出来上がります。

ランダムですが、横に統一された小手ラインが入り、派手になりません。
また、筋が入るので、将来入るヘアクラックが目立たなくなります。

ひと昔前の左官仕上げと言えば・・・
大体がに小手で抑えて面をフラットにしたものですが・・・
ヘアクラックがとても目立ち、おススメしません。
フラットに仕上げると、夜、照明器具の明りで塗りムラが浮かび上がり気になって仕方ないなんてことがあるのです。

扇形や互い違いのテクスチャーは、ちょっと派手。
五月蠅く感じる場合がある。
注意が必要です。

また、最近は、とても安価な輸入物の漆喰が多く入ってきています。
漆喰は、種類によってやわらかく割れやすい。
それらをごまかすために、やたら凹凸を目立たせた塗り方を見受けます。
下手に塗っても「ヨーロッパの塗り方ですよ」なんて言われたら、解らないのです。(^^;)

基本的に私は、熟練の職人さんの意見を受け入れます。
早川親方が薦める「横にうっすらと小手を走らせる塗り方」は、すでに何件も実践しており、すこぶる良いのです。

木工事は大工さんを全面的に信頼し・・・
左官工事の時は、左官屋さんを全面的に信頼する。
つまりは、彼らの経験が全てなんですね。

職人暦40年を超す早川親方、お客様にこんなことを言いだしました。
「桜色、塗らない?」


「女の子、いるでしょ?女の子の部屋にどうよ?」

特注色のY-500ですね。
高い材料なのですが、なんでも在庫で持っているそうです。

粉を持ってきて、ホワイトのY-100比べてみましたが・・・


色は、かなりピンクですね。
「これが、なんとも言えない良い色になるのよ」
と、早川親方。
お客様、二つ返事で了承されました。

さて、今週下塗りを終えたら・・・
来週初旬に中塗りをして、来週末には仕上げ塗が終わります。

どうなるか、楽しみです。


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