Translate

2016年4月9日土曜日

4人家族と間取り

私が建売住宅の設計を考えるとき・・・

「4人家族が住むのに快適な空間」という事を第一に考えるようにしています。

ただ、基本的に・・・
「快適」という要素に、部屋数はあまり関係ないと考えます。

私が子供ころ、6人家族で2DKに住んでいました。
でも、特に不便をした記憶はありません。
建築家の伊藤先生と以前飲んだ時も同じような話がありました。

家の中を細かく区切るという考えでは無く、
一つの一体空間として考えた方が快適になり面白い。

つまり・・・

リビング・ダイニング・主寝室・子供部屋・客間
それらをキッチリ区分けする既成概念が「家」になってしまっている。
それに凝り固まって囚われてしまっているので
どれもこれも、同じような家になってしまっている。

というのです。

我々が造る建売住宅の主のターゲットは、30代のご家族です。
その多くの3LDKを望まれます。

夫婦で使う主寝室が1つ
子供は、各1部屋づつ。
それにリビングとダイニング。

ほとんどの方が、そうおっしゃいます。
さらに、最近は「3LDKでは狭い」という方がとても増えています。

客室として、又は将来両親と一緒に住むため・・・
「もうひとつ和室が欲しい。」というのですね。

顧客のニーズに合わせていくのが建売住宅です。
よって、それに合わせて市場も4LDKが支流となっています。
ただ・・・
建売住宅の場合、土地が狭く、建物も30坪未満が殆ど。
鼻から4LDKには無理があるのです。

ビルダーとして考えると、4LDKは、最低延べ床で33坪は欲しい。

それを、どの建売も28坪前後に詰め込んでいる。(^^;)
すると、何が起こるかというと・・・
階段・廊下・玄関・ホール・水回り・収納にしわ寄せが行く訳です。

・階段がやたらと急。
・玄関が狭い。
・廊下が狭くてドアが密集している。
・ホールが存在しない。
・水回りの動線がメチャクチャ。
・形だけの吹き抜け
・家具を置いたら住めないレベル。
etc・・・

新聞広告や売り出しのチラシを見て、目を覆いたくなります。
酷い設計の家がとても沢山。
最近、特に。

そんな家ほど・・・
「デザイナーズ住宅」なんて、謳ってるんです。(TT)

でも、一般の人は図面を見ても解りません。

初めて一戸建てを買う人は・・・
「生活動線」と言われても、ピンときませんもの。
とにかく部屋数が多ければ、目がハート。

現に、飛ぶように売れています。

建築家の伊藤先生は仰います。
「4LDKに家を細かく区切って、子供が巣立ったらどうします?」

老後、年金がもらえるかどうかわからない我々です。
退職金なんてまともにもらえるのだろうかしら?

そんな老後に、4LDKの家を2人暮らしに適すようにリフォームするのは、無理でしょうね。であるならば、結婚~子供が生まれ~育ち~巣立ち~夫婦の終いの住まい~老後一人暮らし・・・、そこまでを考えて、将来、住む人が少しの費用で対応が効くように設計するのが、プロ(建築家)としての責任でしょう。

と、仰る。

話は少し変わります。
先日、我が家でパディントンベアキャンプグラウンドに行った時の事。


こんなバンガローに宿泊しました。

家族4人で、14000円ぐらいで止まれる激安施設です。


平屋のログハウスです。

内部は、こんな感じの超狭小住宅です。


L型の2人用別ベットが2段造りになっており・・・

ベットを除く居間は、4畳半もありません。


玄関横にすぐトイレと洗面。

たったそれだけの空間です。

狭いです。
物凄く狭いです。

ですが、4人、違和感なく宿泊する事が出来ました。

そこで私、現代住宅に凄い違和感を覚えたんです。

そして、このバンガローを計ってみました。

帰宅後、図面にしてみました。


たった、これだけの空間です。

マス目は1個「910mm×910mm」です。
2個で1帖です。

つまり、たった7帖とちょっとの空間な訳です。

その空間で・・・


十分に楽しく過ごせました。


もちろん、椅子なんて置く場所ありません。
居間は、4帖なので、じか座りです。

でも、これはこれで有りです。

私が小学生低学年の頃、我が家も直に座り「ちゃぶ台」でした。

゛親の前でご飯を食べる時は正座゙という決まり事があったのを、思い出します。
父親は怖く、食事の時は話をした記憶がありません。(^^;)

その話はさておき・・・
このバンガロー、子供たちも楽しく過ごしています。
夜は、4人で楽しく就寝。


一晩過ごしてみて・・・
全然苦ではありません。

一晩だけだから、なのかもしれません。
子供がまだ小さいから、というのもあるでしょう。

でも、それを差し引いて、住宅のプロとして考えます。
その私の感想は・・・

「このスペースでも、十二分に生活できるな!!」

2段ベットの下は、奥行90cmもあるフリースペースです。
ここ工夫すれば、かなりの収納力です。

家族4人の寝室として、トイレを除く約6帖の空間で・・・
完璧に機能すると言えます。

個人的に、子供に独立した部屋は、要らないと思っています。

部屋が無ければ、ひきこもりようがありませんし。
部屋が無ければ、独り立ちして巣立つのも早いでしょう。

4人家族でも住める最少の家、書いてみました。


平屋、9.51坪。

断舎利が流行っているから、グッドです。(笑)
不要なものをトコトン捨てる。
というか、買わない。

平屋ですから、屋根形状の制限は受けません。
高い天井にして、開放的な空間にしてあげる。
一部をロフト的な収納を造れば完璧です。

オープンテラスで、玄関兼用。
雨が入らないぐらい庇をだして・・・

そんなイメージしていたら・・・
なんだ、大好きな「沖縄の古民家」みたいな様子です。(^^)


写真は、古民家の宿「ちゃんや」さん(楽天トレベルより)

また、話は飛びますが・・・
先日、ご主人がお亡くなりになり、もう10年来お一人で住でいらっしゃる93歳の女性のお宅にお邪魔したんです。
築70年のその家は、まさにこんな「沖縄の家」の様子でした。

偶然にも、3つ、一致。(゜゜;)

ガスも水道も無かった時代の家は、とても合理的だったという事でしょうか?

将来、こんな家を建ててみたい。
建売住宅として。

どうですかね?

まずは、自分の家として試してみようかしら?
(妻を説得する必要がありますが・・・)

つづく

0 件のコメント:

コメントを投稿