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2016年3月20日日曜日

MYM明記の水栓(蛇口)

昨日、昔の御客様から、こんな連絡がありました。

最近、キッチンの水栓から、水がポタポタと滴るので・・・
テレビCMで「安くて安心」と有名な水道修理会社に電話をしてみた。
すぐに工事の人が来て・・・
「この水栓は、すでに倒産した会社のモノで、修理は出来ません。」
「取り替えるしか方法がないので、同等のモノで交換した場合、総額8.5万円です。」
すごく高くてビックリ。
その会社に頼む前に柳さんに相談してみようと思って連絡しました。

とのこと。 倒産した会社というと、MYM表記の水栓金具ですね。
2008年に廃業した喜多村合金製作所の事を差します。
ただし、この会社の水栓金具の事業は、同族企業であるKVKが吸収しています。

株式会社KVKは、上場企業として現存します。

このHPをご覧ください。
http://www.kvk.co.jp/contact/index.html

今でも、しっかりとお客様サポートが存在しております。
また、湘南地域でも「修理は任せろ」という業者さんが多く居ます。
寒川の加藤ホームサービスさんのHP
http://mym-hiratuka.seesaa.net/article/381824375.html

つまり、某大手の水道工事会社の現場調査報告は、真っ赤なウソとなります。

酷いですね。

すぐに、お客様のお宅へ。

キッチンはヤマハ。
水栓金具はこんな浄水器一体型です。



これは、シンク下に浄水タンクがあるタイプです。
確かに、取り替えるとなると、定価価格は水栓セットだけで6万円ぐらいの高額となります。


金具には「MYM」の表記がありますね~。
システムキッチンなので、キッチンメーカーに電話をする手もありますが・・・
ヤマハも、システムキッチンから撤退をしております。(^^;)
(トクラスという社名に変更して出直しています。)

なるほど、こりゃ、騙されやすい状況といえます。

蛇口から、水がポタポタ落ちる状況を見てみます。

この手の金具の場合、蛇口内部の構造が少し複雑です。
先端にゴミキャッチャー見たいなものがあり、そこにパッキンが存在します。

奥様の話を聞くと、分解して掃除したことがないとのこと。


↑私の手。

蛇口部分はワンタッチで外れる構造になっています。
水道屋さんであれば、だれでも知っています。

外して、中のゴミを出して、ゴムパッキンを洗い・・・
元に戻して、水を流して止めてみました。

正味、30秒の作業です。

水のポタポタ、止まりました。
簡単に、止まりました。

怖いですね。
こんなに簡単に止められるものを、8.5万円にしようとする根性が。

ご老人の単身暮らしのお宅だったら・・・
120%騙されていたことでしょう。

このお客様も、騙される直前で、ギリギリセーフとなりました。

なにが「安くて・早くて・安心で~。」だ。(▼▼#)

酷いな。
酷い。

ちなみに、水栓金具は、定期的な掃除が必要です。
難しくありません。
大体の水栓が、蛇口は簡単に取り外せます。


ただし・・・
メーカーの水栓の性能を保証するのは、大体8年です。
レバー内部は複雑で、ネジやゴムパッキンが内蔵されているので・・・
10年をめどに、取り替えられた方が良いと思います。

ゴムパッキンも、使用頻度により、早くダメになるケースもあります。
説明書には、「おおよそ5年で交換が必要」となっています。
それでも、数百円のゴムパッキンさえ替えれば、OKなんですよ。

全部取り替えるその場合でも・・・
8.5万円は、どうやっても掛かりません。

テレビを全て信じてはなりません。
嘘だらけです。

「テレビでCMしている会社だから信頼できる」

なんて思ったら、大間違いです。

東京電力・東芝しかり。
大企業でも、嘘まみれです。

皆様、注意してくださいませ。

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