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2015年7月28日火曜日

沖家室島

かなり昔の話ですが・・・
富山市長の森雅志さんが、新聞紙面で「沖家室島」という島を紹介されました。
「おきかむろ」と読みます。

日本人が知らない日本の島。
安倍首相の故郷、山口県にその島は存在します。
外周5kmという小ささ。
昭和初期からの古い集落が連なる過疎地なのだとか。

しかし、この島は他の過疎地とは違い・・・

「長寿の島」
「生涯現役の島」

といわれ、マスメディアにも取り上げられたそうです。
私は、全く知りませんでした。(^^;)

島の高齢化率は一時70%を超え、今は移住者があり60%にまで下がったのだとか。

それでも、島の人口は150人足らず。

でも、とても過疎とは思えないほど・・・
ご老人たちは、元気に力強く生きていると、森雅志さんは仰います。
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高齢化社会のモデル的な島です。
80歳や90歳のお年寄りの一人暮らしが多いが
ご近所で声を掛けて、食べ物を分けあう。

人生90年のご時世、お年寄りはもはや弱者では無い。
自立して生きる時代でしょう。
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四国新聞のWEBサイトに、「島人20世紀」という連載があります

そこにこんな感じの記事がります。
(原文短縮してます。本文は是非、四国新聞のWEBサイトでご覧ください。)
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島には、老人会があります。
しかし、80歳を過ぎないと入れてもらえない。

年寄りばかりのここでは葬式が日常行事。

死はいつも身近にある。

「人に迷惑をかけず、小枝がぽきっと折れるように死ぬ。」
それが島の人の願だ。

去年、九十歳のおばあちゃんがぽっくり亡くなった。
質素な日常をしのばせるように・・・
きちんと片付いた部屋には必要最低限のものしかない。

住職が遺書を見つけた。

「ストーブはこの人に譲る」
「ちゃぶ台はだれそれに譲る」

近所の人の名前と感謝の言葉が書いてあった。
この潔さと思いやりに、私は学ぶことばかりだ。

うばいあえばたりぬ わけあえばあまる

足るを知り、互いに助け合う。
日本人が持っていた美徳が・・・
近代化に乗り遅れたこの島には残っている。

 「大往生の島」

今では、そういわれている。
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奪い合えば足りぬ
分け合えば余る

相田みつをさんの言葉だそうです。

まさに、今の社会の歪みを・・・
見事に言い表していますね。

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