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2015年7月23日木曜日

住宅の奥深さ

先日、お客様からご依頼を頂き・・・
造作家具を製作しました。

依頼したのは、藤沢の「富士工芸」さん。

ナラの突板で、製作となりました。

突板の場合・・・

柾目、板目という2種類のチョイスがあり
横目、縦目というチョイスも出来ます。

柾目は、木目が均一的な直線の表情です。


縦に使うと、和風の風合いになります。
落ち着いた雰囲気にしあがります。

これを横に使う事も出来ます。


横目にすると、若干、洋風になりますかね??

板目は、逆に木目がよりナチュラルに出ます。


ランダムに木目が暴れているので、表情が豊かになります。
よって、仕上がりに派手さが出ます。

横目にすることで、さらに洋風な意匠となります。


私は、柾目を好んで使っています。

といって、板目が嫌いなわけではありません。

突板は、丸太の木を薄くスライスして造ります。
製造過程で同じ木をスライスして、突板として生成するので・・・

一枚の突板で、下のように同じ目が出る場合が多いのです。


すべて、ランダムに板目が出てくれれば、絶対的に板目の方が見栄えがします。
板目を選んで、いざ、家具屋さんから家具が出来上がってきたら・・・

同じ木目が、均等に並んでしまい、何とも安っぽくなってしまったという現場を数多く見てきました。

「大きな面で使う場合は、絶対的に柾目を選ぶ。」

「小面積で使う場合は、板目でも横目を選ぶ。」

この二つは、基本中の基本となります。

明日は、取っ手についてお話しします。
つづく


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