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2015年5月28日木曜日

作物は足の音を聞いて育つ

静岡大学院教授の稲垣栄洋さんの東京新聞のコラム「紙つぶて」が、とても好きです。
今日も素晴らしい記事を拝見し、心を揺さぶられました。

先週の新聞だったか・・・
感銘した記事を紹介します。

は大学で植物や作物を育てています。
土を耕して種をまき、水や肥料をやります。
そして害虫や雑草を取り除くのです。

育てるということは、とても手間がかかる作業です。

しかし「育てる」とは、どういうことなのでしょうか?

植物は日々、葉の数を増やし伸びていきます。
それは人間の仕業ではありません。
植物自身が「育っている」のです。

植物を育んでいるものはあるとすれば・・・
それは太陽の光や土や水です。

「育てている」といういい方は、おこがましい言葉だったかもしれません。

私に出来るのは、育ちやすい環境を整え
成長に必要なものを与えるだけのことなのです。

芽を出し
葉を広げ
茎を伸ばし
花が咲く

段階を経て植物が育つには、時間が必要です。
「育てる」とは、それをじっと「待ち続ける」ことでもあります。
全くの受け身なのです。

そういえば・・・
「子育て」という言葉もありました。

子供たちを育てることは出来ません。
出来ることは、健やかに育つための環境を整え
必要なものを与えてあげることなのでしょう。

昔の人は「作物は足音を聞いて育つ」と言いました。

一番大切なことは・・・
常に気に掛けて、見守り続けることだと・・・
先人は知っていたのです。

なるほど~
子育てとは、そういうことなんですか。

目からうろこです。



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