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2015年1月17日土曜日

電柱の建て方

浄明寺の土地にて・・・
敷地内の電柱2本を移設するため・・・
去年の11月初旬、東京電力に移設申請をしました。

11月末日に現地立会いを行い、一昨日、建柱工事に漕ぎ着けました。

まずは、移動先に新しい電柱(又は仮設)を立て・・・
後日電線を全て旧電柱から付け替えます。

電線は、東京電力のもの以外に、NTTやケーブルテレビの物もあります。
よって、3~4社の電線の付け替えが必要となる大掛かりな工事となります。

電線が全て付け替えられた後、古い電柱を取り除く作業となります。

電柱を新設する際、地中3m程度、掘る必要があります。
ここで、問題があります。

鎌倉市の場合、市内の多くが文化財保護法地域となっており・・・
家を建てる際、埋蔵文化財の調査を必要とします。
これは、電柱でも同じなのです。(^^;)

よって、工事2か月前に埋蔵文化財包蔵地の掘削申請を鎌倉市にしなければなりません。

そして、工事日の1月15日。
朝9時から、現場に向かいます。



トラック3台。
鎌倉の場合は道が狭いので、電柱は分離できる鉄骨タイプになるそうです。

まずは、新設する位置を関電工の担当者と私で決めます。
境界ラインを墨出しして・・・
「ここから3cm程度離して、この位置にお願いします」
という私の希望を伝え、その位置をまず手作業で掘っていきます。



その傍らに、鎌倉市から埋蔵文化財の調査官が一人。
掘る作業を監視します。



小さいスコップを持ち・・・
掘り出した土に史跡が混じっていないか都度チェックしていきます。

瓦礫がでてくると、作業中でも取り上げてチェック。



「ここらへんは、何が出てくるんですか?」
と、私、尋ねてみると・・・
こんな答えがありました。

「ここは、室町時代の有力者の邸宅があり、その住宅の跡地として古墳が出てくる」
とのこと。
生活に使われていた用具や家財、住宅の柱や基礎が出土するそうです。

出てきたら、もちろん工事はただちにストップです。(^^;)

手で掘れる深さは限界があります。
1.5m程度まで手作業で掘って、史跡が出なかったことを確認して・・・
それ以下は、重機が変わります。



オーガで揉んでいきます。
その間も、鋭いチェックが入ります。



ドリルに付いた土をすべてチェック。
ここまでしますか。(汗)

深さ3mを超えた時点で、穴の中をチェック。



側面にも史跡のようなものは見当たりません。

ここでようやく、「史跡は認められませんでした。」と、工事のOKが出ました。

早速、電柱を建てに入ります。



4分割にしてある電柱の最下部をクレーンで釣り・・・



差し込みます。
位置決めは人力です。



差し込んだ後、角度や水平や位置を見ながら・・・
人力で微調整でをしていきます。



何度か釣り調整して・・・



設置完了!!

この間、工事開始から2時間。

私が希望した位置に寸分たがわずピッタリです。
日本の技術っていうのは、凄いですね。

これから根固めをしていきます。

関電工の方々、極寒の雨の中、有難うございました。

こういう作業をまじかに見ると・・・
東京電力は、我々の生活を支えるために良くやっていると思うんです。

上層部とそこにかかわる高官や御用学者、政治家が悪い。
下で働く人は、何ら悪くない。
一生懸命、親切丁寧です。

でも、そんな下で働く人たちに批判の矛先が行っています。

なんだか、とても理不尽だとおもうのです。

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