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2014年11月16日日曜日

川村元気さん

錦織ケイ、惜しかった!!

第三セット、第一ゲームをブレイクしていれば、100%勝ってたのに。

精神的に完全に上回り・・・
ダブルブレイクポイントを手にして・・・
「このゲームを取ったら、ジョコビッチに勝つ。」
だれもがそう思った。
そのあまりにものチャンスに・・・
物凄いプレッシャーを感じ・・・
自滅。

崖っぷちのピンチを、錦織の自滅で拾ったジョコビッチは、息を吹き返してしまう。
もう、怪物。
手の付けようがなくなってしまう。

世界でたった8人だけの頂点の世界は、もう技術ではなく120%精神なんですね。
3セットの中に、人生を見ました。
勉強になりました。

人は、浮き沈みが激しい生き物です。
ジョコビッチと錦織を見ていて、心底そう思いました。
そして、人は、やはり精神が動かしている生き物なのだと、再確認しました。

ただ、なんとなく動いて食べて糞して寝てじゃない。

血と肉と骨の塊である「ただの物」を・・・
「心」が器として支えて初めて自分という生き物となる。

その一人の体の中に60兆個という細胞が生きている。
その天文学的な細胞を、全て心が支配しているんです。

私の太氣拳(中国拳法の師匠)である天野先生は、こうおっしゃいました。

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中国拳法で良く「気を発する」というけど・・・
気なんて出ないよ。(笑)

あれは気分よく生きる事を指すのだよ。
朝気分よく起き、気分よく過ごし、気分よく寝る。
日々、心が気持ちよくあれば、人は無限の力を発揮する。
逆に朝起きて「ああ、また一日が始まる」と心が落込んだら
肉体はその負の精神に引っ張られて
重くもなり、弱くもなる。
気分を自由自在にコントロール出来るようになる事こそが
武道の最終目的。
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日々、いかに気持ちよく物事を考えるか。
日々、いかにこころよく生きるか。

難しいですが・・・
物凄い生きるヒントを、昨日のテニスの試合で再確認できました。

今日の東京新聞、目を見張る記事がありました。
映画プロデューサーの川村元気さんのインタビューです。

人はお金の為に働くんですけど
結局・・・
生きている時間のほとんどを働いているので
人生を面白くする装置として
仕事があった方がいい。

なるほど!!!!
これは、簡単なことを言っているようですが・・・
人間の真理ですね。

浮き沈みが激しい人間の心。

その躁鬱のトリガーは、一生の半分を占める労働であり・・・
そこを面白くすれさえすれば・・・
実はとても気持ちよく生きることが出来る。

大変な仕事を苦と思ってしまうのが我々です。
でも、そこで某漫画の海賊船の航海じゃないですが、一つ一つ乗り越えていく面白味を感じる。
それが、触れ合う人にも伝染し、「あ、こいつ面白いな!」となり、人生を左右する。

専業主婦の方々は、子育ても仕事ですね。
言う事の聞かない子供にイライラして、日々憂鬱に過ごす。
それが、自分の体調をも左右します。
イライラした時・・・
その自分を客観的に見て、笑ってやることができれば。

子供は、自分に気を引かせる手段として、親の言う真逆の事を行う傾向があります。
イライラして怒っている親でも、その間は自分を構ってくれる。
そうすると、より一層「イヤイヤ」がエスカレートする。

難しいですが、原理がわかれば、あとは傾向と対策。
その作戦を面白おかしく考える。
そうすれば、子育ても人生を面白くする装置となりそうです。

とにもかくにも・・・
川村元気さん、ありがとうございます。

仕事は「楽しむ」のじゃないのですね。
仕事を「人生を面白くする装置」とするんですね。
新しい考えです。

40歳になって、ようやく覚醒された気分です。

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