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2014年5月11日日曜日

石原伸晃さん

以前、民主党の大臣が福島原発周辺の町を見に行き、その感想を聞かれ「死の町」といって辞任しました。

率直な感想なのでしょうね。
行って、本当に死の町だったんでしょう。
その率直な発言で、当時野党だった自民党から「福島県民を傷つけた」と猛反発があり、そして、即刻、その発言の責任を取って辞任。

民主党の中では、まともな人だったと記憶していますが・・・

数年過ぎた今。
週刊スピリッツに掲載された「美味しんぼ」が騒動になっています。
双葉元市長が登場し、「原発事故のせいで鼻血がでる」というくだりです。

たかが、売れていないコミック誌「スピリッツ」の中のたったひとつの漫画なのですが、なぜか、政府の要人が立て続けに批判したことで、大炎上となっています。

ネット上では、不買運動や、作者を訴えろとか、殺傷予告まで出ているようです。

石原大臣などは・・・

「風評被害を呼ぶことがあれば、あってはならない」
「事故と鼻血には因果関係はない」
「何を意図しているのか、まったく理解できない」

と、言及。
異例中の異例です。

たかが漫画です。
たった22万部の週刊コミック誌の中の1話です。
週刊小年ジャンプとかならわかりますが・・・
その10分の1にも満たないスピリッツの何ページかです。

しかも政府が、たったひとりの作家に対しての批判。(^^;)

放射能と鼻血の件は、今まで散々、扱われています。
週刊誌や文芸誌やタブロイド紙、写真週刊誌など。
散々、同様の記事があります。

それには一切触れてこずに・・・
なぜ、今、こんなにもナーバスに大騒ぎしているのか?
個人的に不思議でなりません。

でも・・・
間違いないのは・・・
風評被害以上に、作家の雁屋哲さんに対する個人攻撃は「あってはならない」のではないのですか?

その原因は、石原大臣の発言が強くかかわっています。
しかも、石原さんは、過去2回、テレビで福島原発を・・・
「福島第一サティアン」と仰っている人です。

サティアンとは、あのオウム真理教の毒ガス製造工場です。

石原さんは、福島第一を毒ガス製造工場と思ってらっしゃる。
それを、正直に発言されている。(苦笑)

福島原発周辺は「死の町」という発言と
福島第一原発は「第一サティアン」という発言。
二つを見比べて、どちらが人間的に質が悪いと思います??

毒ガス製造工場の方が、鼻血なんかよりも、よっぽど風評被害をもたらしているのではないのかしら。(失笑)

ちなみに・・・
映画監督でもありライターでもあり、ブロガーでもある「かさこ」さんが、こんなことを仰っています。

「こんなことで一般の人々が放射能は鼻血の原因か否かで言い争う方が大きな問題。皆、メルトダウンの被害者なのに・・・」
以下、ブログでの発言です。


原発そばでも安全だとか
放射線量が高くても安全だというつもりはまったくない。
だが・・・
あまりにも情報源がはっきりしない、というかあまり聞いたことも見たこともない鼻血話だけがことあるごとに一人歩きしている。

それは、かえって問題の本質を見誤る。

鼻血が出ようが出まいが・・・
原発事故が起きる前まで、0.05マイクロシーベルト/時しかなかった場所が、0.5とか0.8とか1とか2とかになっているのは、明らかに異常事態であることは変わりない。

大気の放射線量に限った話ではなく・・・
土壌だって汚染されている。

未だに福島原発事故は何の収束もしておらず・・・
汚染水問題など、様々な問題が山積みになっているわけです。
鼻血が出ているとか出ていないとか
そんなことで言い争っていることより
間違いなく福島原発では危険な状態のままであり
今度、大きな地震でも起きれば
貴重な税金で除染なんてイカサマをしていることは無駄になり
人が住めなくなる地域は拡大する可能性もある。

鼻血論争より重大な問題が間違いなく原発にはある。

その通り。

自民党の石破幹事長が言ってましたが・・・
「原発を止めても、放射能物質が減るわけでも、無くなるわけでもない。」

それも、本質です。

本質を見極め、馬鹿な論争に振り回されたり、巻き込まれたりしないようしないといけません。

かさこさんのブログは、その本質に気が付かせてくれます。
http://blogos.com/article/86120/

是非、ご覧くださいませ。



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