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2014年1月20日月曜日

高齢者向け住宅

当社が管理している賃貸住宅に、身寄りの無いご高齢者が2人いらっしゃいます。

お一人は、80歳、男性。
もうお一人は、79歳女性。

お一人は、大家さんともめてしまい、出ていかなければならなくなり、去年から入居できるところを、私が探しています。

しかし・・・
70歳を越えた単身者の入居は・・・
かなり厳しい現実があります。

空いているワンルームは一杯あります。
でも、70歳以上というと、6割がたNGと言われます。
さらに身寄りや保証人がいない場合、入居を断られる確率は100%に限りなく近づきます。

ましてや80歳です。
精神はとても明朗で、足腰も大丈夫なのですが・・・
耳が遠く、普通に電話するのが困難です。(^^;)

仲間の不動産会社に問い合わせるも、皆口を合わせて
「80歳の単身者は、無理ですよ。」
となります。

う~ん、どうしよう。

鎌倉市の福祉課に泣きついてみましたが・・・
「市が住居を高齢者に斡旋したり、紹介したりはしません。」
とけんもほろろ。


町内会経由で地域の民生委員の方にも会いましたが、上記と同じ答え。
それではと、高齢者相談支援センターのささりんどう鎌倉の方と会いましたが「月一の見回りと声掛けはするが、住居には関わらない」と、ほぼ市や民生委員と同じ答え。

さて・・・
困ったぞ。

であれば、老人ホームは??
一般的な老人ホームは、高額でとても無理です。
安いところでも、数百万の前払い金に月々20万円の家賃です。

特養老人ホームは、心身の障害がないとダメ。しかも、どこも満員で、待ちの人が1つの施設で何十人といるとのこと。
そうすると経費老人ホームか??
軽費老人ホームは、A型・B型・ケアハウスとあります。

湘南地域は、ほとんどケアハウスのようです。
すぐ近くの村岡ケアハウスに電話してみると・・・
「満室で、待ちの方が多くいるので、申し込まれても難しい」
というお答え。


軽費の場合でも・・・

家賃6万円
管理費3万円

サポート1万円
昼夜食事5万円(任意)

合計月15万円ぐらい、かかります。(^^;)
別途、光熱費となります。

年金暮らしのご老人には、自炊してもらって費用的にギリギリです。
ネックなのが、連帯保証人と身元引受人。

周辺の軽費老人ホームは、この二つが入居条件となります。

法律では・・・
■A型=60歳以上で、身寄りのいない人、身の回りのことが出来なる人。
■B型=同上で、自炊が出来る人。
■ケアハウス=60歳以上で、自炊が出来ない程度の身体機能低下者。


身寄りのいない人を対象としているのだけれども・・・

そこで、身寄りの無いご老人が、これらの老人ホームに入るためには、どうしたらよいか??

探したら、一般社団法人やNPO法人で、保証を引き受けるサービスをしている法人がありました。

連帯保証人だけだとすると・・・
入会で58万円なり。(身元引受・死後事務・葬儀支援込)
別途で月々5千円~1万円程度を月謝を要します。


中々、シビアです。

NPOなどは、基本料金として180万円と記載されています。
http://www.kizuna-tokyo.com/consult/

NPOって、非営利法人でしたよね??


さてと、もう手も足も出ないの・・・か。

八方塞がりの中、もう一つ見つけたのが、UR都市機構。

URの賃貸の場合、大家による高齢者の拒否がありません。
また、連帯保証人が不要です。
その代り、家賃の4倍の月収が必要となります。

6万円の家賃に入居する場合・・・
24万円の収入を証明しなければなりません。
年金暮らしだと、これが難しい。

た・だ・し・・・
高齢者の国からの家賃補助がある!
http://www.ur-net.go.jp/kanto/eldery/suitable.html


いわゆる、高優賃というやつですね。
さっそく、問い合わせてみました。
どうやら、高優賃として認定された賃貸住宅でなければならないようで、数は、かなり少ないようです。

近くは、無い!
高優賃じゃなくても、この際良いのだけれど・・・
近くのURの賃貸で空いている部屋は・・・

ほとんどが、3階以上。

5階の部屋で階段なんて、マジですか??(^^;)

これから、高齢化社会です。
単身の高齢者の賃貸問題は、深刻です。

首都圏の状況は、かなり厳しいといわざるえません。

鎌倉に至っては、意識ゼロです。

どげんとせんといかんですね。これは。

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